August 11, 2015 / 9:32 PM / 5 years ago

ムーディーズがブラジル格下げ、投資適格級は維持

[サンパウロ 11日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは11日、ブラジルの格付けを「Baa2」から「Baa3」に引き下げた。投資適格級としては最低水準となるが、格付け見通しは「安定的」となっているため、向こう1年─1年半の間はこの格付けが維持される公算が大きい。

 8月11日、ムーディーズがブラジルの格付けを「Baa2」から「Baa3」に引き下げた。写真はルセフ大統領。リオデジャネイロで5日撮影(2015年 ロイター/SERGIO MORAES)

ブラジルの格付けをめぐっては、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が2週間前に格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げている。S&Pの現在の格付けは投資適格級としては最低水準の「BBBマイナス」となっているため、引き下げられればブラジルは投資適格級の格付けを失うことになる。

ただムーディーズは声明で、「2015年と2016年を通して経済環境は低調、政治情勢も比較的不安定な状態が続くと見ているが、現時点では、ブラジルの投資適格級の格付けが脅威にさらされるほど債務をめぐる状況が著しく悪化するとは予想していない」との見解を示した。

<次のギリシャに>

ブラジルのレビ財務相は、ムーディーズの声明について「公的債務の質を維持する上で、実行すべき優先課題を示している」と指摘した。

レビ財務相は、これまでに一連の歳出削減策や増税を実施するなど、ブラジルの格下げ回避に向けて財政赤字の圧縮に力を注いできた。

ブラジルは景気悪化が著しく、今年は1%以上のマイナス成長が見込まれている。歳入は今年に入って急減しているが、インフレ率は目標を上回っているため、中銀は利上げを余儀なくされている。

カネパ・アセット・マネジメントで資産運用に携わるアレシャンドレ・ポボア氏は「投資家は、ムーディーズがS&Pに倣い、ブラジルを投資適格級喪失の瀬戸際に追い込むのでないかと懸念していた。よって、想定していたほどには悪いニュースではないと言える」と述べた。

ブラジルのテメル副大統領は週末、政府が推進する緊縮策を議会が支持しない場合、ブラジルは次のギリシャになりかねないと警告した。

*内容を追加します。

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