May 29, 2018 / 12:36 AM / 3 months ago

情報BOX:格付け大手4社のイタリア信用格付けと見通し

[ミラノ 28日 ロイター] - 米大手格付け会社ムーディーズは25日、イタリアのソブリン格付けを引き下げ方向で見直す方針を明らかにした。その理由として、イタリアの次期政権が歳出拡大に走る可能性を指摘した。

 5月25日、米大手格付け会社ムーディーズは、イタリアのソブリン格付けを引き下げ方向で見直す方針を明らかにした。その理由として、イタリアの次期政権が歳出拡大に走る可能性を指摘した。写真はニューヨーク証券取引所のモニターに表示されるムーディーズのロゴ。2015年1月撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

イタリアの公的債務は3月末時点で2兆3000億ユーロ(2兆7000億ドル)と、世界で3番目に大きい。借り換えコストが上昇すればさらなる財政悪化につながる。

経済財務省の公債管理部が今年計画する国債発行額は2400億─2500億ユーロで、短期証券を含めると4000億ユーロに上る。

格付け大手はイタリアのユーロ圏加盟が同国の格付けを支える主要因と見なしている。

大手4社の格付けと見通しは以下の通り。

1.ムーディーズ・インベスターズ・サービス

ムーディーズはイタリアのソブリン格付け「Baa2」を引き下げ方向で見直すとの方針を明らかにした。

ポピュリズム政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」が連立に向けて署名した合意書に歳出拡大や減税などが盛り込まれていることを理由に挙げた。「Baa3」に格下げされた場合、投機的等級(ジャンク)を辛うじて1段階上回るだけとなる。

格付け見通しは、2016年12月に国民投票で憲法改正案が否決されたことを受けて、「ネガティブ」に引き下げている。

2.S&Pグローバル・レーティング

S&Pは昨年10月にイタリアのソブリン格付けを「BBBマイナス」から「BBB」に引き上げた。見通しは「安定的」。S&Pが1988年に同国に格付けを最初に付与して以降、初めての格上げとなった。格上げの理由としては景気回復や銀行が直面するリスクの後退、財政改善への期待を挙げた。

今年4月27日には格付けを「BBB」で据え置くとともに、新政権が財政改善の道筋から逸脱、あるいは過去の改革に逆行した場合は格下げ圧力がかかると警告していた。

次回は10月26日に判断を示す見通し。

3.フィッチ・レーティングス

フィッチは、イタリア総選挙直後の3月16日に同国の格付けを「BBB」で据え置いた。見通しは安定的。総選挙結果については、財政悪化のリスクが増大し、改革が実現する見通しが低下したとの見方を示した。

次回は8月31日に判断を示す見通し。

4.DBRS

格付け大手で唯一イタリアの格付けを「A」で維持していたカナダの格付け会社、ドミニオン・ボンド・レーティング・サービシズ(DBRS)は昨年1月、同格付けを「BBB」に引き下げた。

今年1月には格付けを「BBB」で据え置いた。経済成長と財政健全化の取り組みが、多額の公的債務や銀行が抱える高水準の不良債権、政治的不透明感を起因とするリスクを相殺しているとの判断を示した。

五つ星運動と同盟が総選挙後に連立政権樹立を目指す動きとなったことを受け、DBRSのソブリン格付け共同責任者、ニコラ・ジェームズ氏は、2党の財政政策は、現在の格付けを支えている債務比率低下見通しを脅かす可能性があると警告した。

次回のイタリアに関する発表は7月13日に予定している。

Moody's S&P's Fitch DBRS

Rating Baa2 BBB BBB BBB (high)

Outlook negative stable stable stable

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below