[東京 22日 ロイター] - 格付け機関ムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日、東芝6502.Tの格付けを「B2」から「B3」に引き下げたと発表した。見通しは「ネガティブ」としている。
格下げの理由として、子会社・東芝メディカルシステムズをキヤノン7751.Tに売却したことにより十分な短期流動性を維持できるとみられるものの、「コア事業の強さや多額の債務を管理する能力は大きな課題を抱えており、長期的な見通しは不透明」と判断したことを挙げている。
「B3」の格付けには、東芝が支払い能力を維持するために引き続き銀行から支援を得られるとの予想も織り込んでいると説明。しかし、「実際にそうならない場合、格付けに対する下方圧力は即時に高まるであろう」としている。
「ネガティブ」の見通しについては、東芝の業績と、既に発表した2017年3月期事業計画を達成できるかどうかという、ムーディーズの懸念を反映しているという。
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