[バンコク 5日 ロイター] 国連開発計画(UNDP)が5日発表した最新版「人間開発報告書」では、世界で最も住みやすい国は前回に続き北欧のノルウェーとなった。一方で住みやすくない国としては、軍事衝突やHIV/エイズに苦しむアフリカのサハラ砂漠以南の国などが並んだ。
UNDPは、1人当たり国内総生産(GDP)や就学率、平均寿命などを使い、国民生活の豊かさを示す指数を算出。今回は、世界的な経済危機より前の2007年の統計が使用された。
同指数は1位がノルウェー、2位オーストラリア、3位アイスランドとなっており、日本は10位となった。最下位はニジェールだった。
UNDPによると、ニジェールの平均寿命は50歳と、ノルウェーよりも約30年短い。平均寿命が世界で一番長いのは日本の82.7歳で、軍事衝突の続くアフガニスタンは43.6歳だった。
1人当たりGDPでは、人口わずか3万5000人のリヒテンシュタインが8万5383ドルで1位となっている。