for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

NY市場でドルと円が上昇、世界経済回復への懸念でリスク志向後退

 [ニューヨーク 28日 ロイター] 28日のニューヨーク外国為替市場では、世界経済の回復に対する懸念を受けてドルと円が上昇した。ニューヨーク株式が大きく下げたことで、安全資産としてのドルと円の魅力が高まった。

 10月28日、28日のニューヨーク外国為替市場では、世界経済の回復に対する懸念を受けてドルと円が上昇した。写真はニューヨーク証券取引所(2009年 ロイター/Eric Thayer)

 ドルはユーロに対し4営業日連続で上昇した。米商務省発表の9月の新築1戸建て住宅販売戸数が予想外に減少したことが背景。住宅販売の減少は、まずまず好調な米耐久財受注のプラス要因を相殺し、ここ数カ月間の高リスク資産の上昇が、ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)からかい離し過ぎたのではないかとの懸念が強まった。

 リスク志向が悪化したことで高利回りの資源国通貨も軒並み急落した。豪ドルは第3・ 四半期の消費者物価指数(CPI)統計を受けた下げ圧力もあり、対米ドルで2%下落した。CPI統計は豪準備銀行による大幅利上げを正当化するほどの数字ではないと受け止められた。

 ニューヨーク市場終盤の取引で、主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧ニューヨーク商品取引所)のドル指数は76.465に0.4%上昇した。一時は10月12日以来の高水準である76.513をつけた。同指数は先週には1年2カ月ぶり低水準の74.940まで下げていた。

 ドル/円は1.1%低下の90.81円で取引されている。前日にEBS電子取引でつけた1カ月超ぶりの高値である92.33円から下げる展開。

 9月の新築1戸建て住宅の総販売戸数は前月比3.6%減の年率40万2000戸となった。ロイターが集計したアナリスト予想は44万戸だった。

 トラベレックス・グローバル・ビジネス・ペイメンツ(ワシントン)の為替トレーダー、ジョー・マニンボ氏は「住宅統計は驚くほど弱かった。先行きの急ピッチな景気回復に疑問を投げ掛ける最近の流れを補強する材料だと思う」と指摘した上で、「これがドルを支援し、資金の逃避先としてのアピール度を高めた」と付け加えた。

 ロイターのデータによると、ユーロ/ドルは一時10月12日以来の安値となる1.4691ドルをつけた。終盤の取引では0.7%下落の1.4703ドルで推移している。ユーロ/円は1.7%下落の133.63円。

 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるフランス中央銀行のノワイエ総裁は28日遅く、現時点でユーロの水準に特に問題はないとしつつ、貿易大国として台頭している国々の通貨は上昇すべき、との見解を示した。

 豪ドルの対米ドル相場は0.8981米ドルに2%下落。対円相場も3.1%急落した。

 ニュージーランドドルの対米ドル相場は2.7%安の0.7234米ドルで取引された。ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は現地時間29日、政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを過去最低の2.5%に据え置いた。

 カナダドルも米ドルに対して1.5%軟化した。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up