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10月米貿易赤字は予想外に縮小、ドル安で輸出が拡大

 [ワシントン 10日 ロイター] 米商務省が10日発表した10月貿易統計は、貿易赤字が前月比7.6%減の329億4000万ドルと予想外に減少した。ドル安を背景に輸出が伸びる一方、原油輸入量が2000年1月以来の水準に低下した。

 12月10日、米商務省が10日発表した10月米貿易赤字は予想外に縮小。ドル安で輸出が拡大。写真はボストンハーバー。5月撮影(2009年 ロイター/Brian Snyder) 

 アナリスト予想では貿易赤字が368億ドルに拡大するとみられていた。9月分の赤字額は365億ドルから357億ドルに改訂された。

 国際貿易に対する金融危機の影響が徐々に弱まる兆しが見られる中、米国の財・サービス輸出は08年11月以来、輸入は08年12月以来の高水準となった。

 輸出入は数量ベースでは前年水準を依然として大きく下回っているが、09年は輸入の減少幅が輸出の減少を上回っていることから、貿易赤字額が前年の6960億ドルからほぼ半減する可能性がある。

 年初から10月までの累計赤字は3040億ドル。前年同期は6110億ドルだった。

 10月の輸出は2.6%増の1368億ドル。民間航空機・半導体・医薬品が主に輸出を押し上げた。

 一方、輸入は0.4%増の1698億ドルと、小幅な伸びにとどまった。自動車・部品の輸入は08年10月以来の高水準。ただ、ドル安で競争力が高まったことから自動車輸出も08年12月以来の高水準となった。

 7カ月連続で上昇していた輸入原油価格が下落したことも貿易赤字の縮小に寄与した。原油輸入は日量834万9000バレルと、ほぼ10年ぶり水準に落ち込んだ。

 対中貿易赤字は約227億ドルに拡大し08年11月以来の水準となった。対中輸出が69億ドルと過去最高を記録する一方、中国からの輸入も08年10月以来の高水準となった。

 貿易赤字の縮小を受け、アナリストによる第4・四半期の米成長率予想の引き上げが見込まれる。また輸出の伸びは雇用創出に寄与するとみられ、オバマ政権にとって好ましいニュースとなった。

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