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藤井財務相が体調理由に辞意との報道:識者こうみる

  [東京 5日 ロイター] 鳩山由紀夫首相は5日、検査入院中の藤井裕久財務相の進退に関する記者団の質問に対し「もともと頑張っていただいている。これからも頑張っていただきたい。当然のことだ。それは慰留とか、そういう話ではない」と述べた。

 1月5日、藤井財務相(左)が病気を理由に鳩山首相(右)に辞意を伝えたことが明らかに。2009年9月撮影(2010年 ロイター/Toru Hanai)

 一方、共同通信は5日、関係者の話として、藤井裕久財務相が病気を理由に鳩山由紀夫首相に辞意を伝えたことがわかったと報じた。藤井財務相は12月28日から疲労による検査入院に入っており、5日午前の会見では、自身の健康状態について「検査を続けている。医師の判断を尊重する」とだけ語っていた。

 藤井財務相の健康問題や辞意報道に関する識者の見方は以下の通り。

●辞任でも株のネガティブ材料にはならない見通し

<コスモ証券 投資情報部副部長 清水三津雄氏>

 株式市場の藤井裕久財務相への評価は悪くない。為替介入に関し言葉足らずだったことで円高を誘発したと言われるが、基本的に介入は好ましくないというのは財務相として適切な姿勢だろう。財政政策に関しては必要な財政支出を実施してきたと評価できる。ただ、2010年度予算も成立したことであり、健康問題があるのであれば辞任も致し方ないだろう。

 辞任それ自体を株式マーケットがネガティブ材料に受け止めることはないとみている。問題は後任の人選だ。党の重鎮でもあった藤井財務相は財務省だけでなく民主党にもにらみが効いていた。後任には財政規律と財政支出のバランス感覚に優れた人物が望ましい。

●財政規律面でリスク増す可能性も

<日興コーディアル証券 国際市場分析共同部長 末澤豪謙氏>

 財務大臣は多忙なポストで近年は国際会議も増えているため、健康上の理由であれば、仕方のない面がある。今回は政務3役を含め対応しているため、政治主導によるチームワークを発揮する局面だ。藤井財務相は大蔵省出身ということで、財政規律を重要視していたため、後任によっては規律面でリスクが出てくる。ベテランであり、重鎮であっただけに、来年度、さらには再来年度予算編成に向けて、懸念が残る。円債への影響は、基本的に後任を見てからとなり、すぐに反応することはない。積極財政論者が決まると影響は出やすい。

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