for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

豪中銀が0.25%の追加利上げ:識者はこうみる

 [シドニー 6日 ロイター] オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は6日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを0.25%ポイント引き上げ、4.25%とすることを決定した。利上げは昨年10月以来5回目で、RBAは急速な景気回復を映して金融政策の正常化プロセスを徐々に進めている。

 4月6日、豪中銀は政策金利のオフィシャルキャッシュレートを0.25%ポイント引き上げ、4.25%とすることを決定。写真はシドニーにある豪中銀の建物前で2009年5月撮影(2010年 ロイター/Tim Wimborne)

 豪利上げに関する識者の見方は以下の通り。

●利上げ続けば、結果的に政府への圧力に

<オーストラリア国立大学の政治学教授、ジョン・ワーハースト氏>

 利上げが続けば、結果的に政府に圧力がかかる。まだ、それほど強い圧力はかかっていないようだが、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が毎月あるいは2カ月に1度のペースで利上げを続けた場合、政府に圧力がかかる可能性がある。

●文言変更はないに等しい

<野村のエコノミスト、スティーブン・ロバーツ氏>

 声明の大半は前月と同じで、文言の変更はないに等しい。

 中銀は中立状態に戻そうとしてることは明白で、問題は金利変更のタイミングだけだ。過去の声明では徐々に戻そうという意図がみえたが、今回の声明では徐々にやるようにはみえない。(中立水準に)戻そうという方針だけが読み取れる。

●政策金利は年内に5%まで上昇へ

<コモンウェルス銀行の首席エコノミスト、マイケル・ブリス氏>

 政策金利を正常な水準に戻すプロセスの次のステップは、われわれが予想したよりも若干早く実施された。われわれは豪準備銀行(RBA、中央銀行)が5月まで(利上げを)待つと予想していた。

 重要なのは、経済の正常化に伴い金利も正常な水準に戻るということだ。従ってわれわれは依然として政策金利が年内に5%まで上昇するとみている。ただそこに行き着く道筋がはっきりしていない。

 RBAは、現在進行中とみられる全般的な経済の回復に関して経済指標の弱さがあればそれを自らの目でしっかり見極めようとしているようだ。

●豪交易条件改善に伴い金利正常化のペース速まる

<シティのマーケット・エコノミクス責任者、ポール・ブレナン氏>

 RBAは、世界経済は回復基調にあり、状況は上向いているという総合判断を堅持している。したがって、豪経済が交易条件改善の恩恵を享受するにともない、金利を速いペースで正常な水準に引き上げ、引き締めスタンスになるだろう。キャッシュレートは12月までに5.25%に上がると予想している。

●5月追加利上げの可能性低い

<コモンウェルス銀行の債券ストラテジスト、アダム・ドナルドソン氏>

 現時点では、5月の追加利上げの可能性は低い。これまでの利上げ幅を考えると、今後は小売売上高や住宅市場への影響を見極めるため、利上げのペースを落とすだろう。

●金利正常化プロセスの新たな一歩、来年末までに6.5%も

<マッコーリーの金利ストラテジスト、ロリー・ロバートソン氏>

 金利構造正常化プロセスのさらなる一歩だ。豪経済は、昨年いまごろに期待された以上に良い状態で、金利が過去の平均に戻るのも当然だ。

 かといって、過去の平均が打ち止め水準ということにはならない。経済がトレンドを上回って成長し続け、失業率が平均を下回れば、RBAは素早く引き締めスタンスを強めるだろう。政策金利が来年末までに6─6.5%に上昇することも容易に想定できる。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up