[ワシントン 30日 ロイター] 米商務省が発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比1.7%増と、改定値の1.6%増から上方修正された。
市場予想の1.6%増を上回り、4四半期連続でのプラス成長となる一方、前四半期の3.7%増と比べて成長ペースは大幅に減速した。
経済活動の3分の2を占める個人消費支出が2.2%増に上方修正され、3年ぶりの大幅な伸びとなったことが全体を押し上げた。改定値は2.0%増、前四半期は1.9%増だった。
在庫変動も改定値の632億ドル増から688億ドル増に拡大し、GDPを0.82%ポイント押し上げた。
在庫を除くGDPは0.9%増と、改定値の1.0%増から下方修正された。
一方、輸入が33.5%増と急増し、26年ぶりの強い伸びを示したことが圧迫した。改定値は32.4%だった。
輸出は9.1%増にとどまり、貿易赤字がGDPを3.5%ポイント押し下げた。ただ、アナリストは輸入の強い伸びが今後も持続するとは見込んでおらず、第3・四半期の成長への圧迫は軽減されるとみられている。
民間設備投資は、対構造物投資の弱まりを反映し17.6%増から17.2%増に小幅下方修正されたものの、引き続き2006年第1・四半期以来の大幅な伸びを維持した。
民間住宅投資は25.7%増。27.2%増から下方修正された。