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米FOMC、政策維持を決定:識者はこうみる

 [ワシントン/ニューヨーク 26日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は26日発表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明で経済について慎重な見方を示し、高水準の失業率によって6000億ドルの追加国債買い入れは依然として正当化されるとの立場を示した。

 1月26日、米FRB(写真)はFOMC声明で経済について慎重な見方を示し、高水準の失業率によって6000億ドルの追加国債買い入れは依然正当化されるとの立場を示した。2008年6月撮影(2011年 ロイター/Yuri Gripas)

 市場関係者のコメントは以下の通り。

●現状維持、指標持ち直しの認識みられず

 <コモンウエルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)の首席市場アナリスト、オマー・エジナー氏> 

 今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、米経済統計が過去数週間で持ち直しているとの認識が、市場が期待していた程には示されなかった。

 米連邦準備理事会(FRB)は依然、かなり高い失業率に加え、経済が失業率を低下させるほど十分回復していない点を重視している。つまるところ、今回の声明文は多かれ少なかれ現状維持の内容であって、FRBは資産買い入れの減速や規模縮小を急いでいない様子がうかがえる。

●FRBの国債買い入れ計画は継続

 <FIMATのグローバル債券ディレクター、フランク・スウ氏> 

 市場の予想通り、米連邦準備理事会(FRB)は現状維持を決定した。景気は改善しつつあるものの、FRBの超緩和金融政策の変更には不十分だ。量的緩和に関しても何ら基本的な変化は見られない。(追加国債買い入れ)プログラムは継続される。

 一段安となっていた米債市場はやや値を戻した。市場ではFRBがこれまでとは違う見方を示すとの懸念があったことから、(声明を受け)安心感が広がっている。 

●大きなサプライズなし、FRBは流動性注入の継続示唆

 <パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)のモハメド・エラリアン共同最高投資責任者(CIO)>

 声明内容に大きなサプライズはない。強調する点としては、雇用状況に関して失望感を示すことで、米連邦準備理事会(FRB)は市場に流動性の注入を継続する方針を示唆している。この流動性の中で、米経済が吸収するのは一部にすぎない。残りは他へと漏れ、新興国に大規模な資金が流入するとともに、商品(コモディティ)価格に圧力をかけるだろう。

●反対票なく市場に安心感

 <ディシジョン・エコノミクスのマネジングディレクター兼シニアエコノミスト、キャリー・リーヘイ氏>

 (今回の政策決定に)反対票がなかったことから、市場では当初、安堵感による反応が見られた。今年から新たに投票権を持つタカ派メンバー2人、あるいは3人が反対する可能性があるとの懸念が出ていたが、誰も反対票を投じなかった。

 声明内容はほとんど変わっていない。FRBは景気判断の上方修正には消極的で、これまでの成長が失業率の大幅な低下にはつながっていないことを改めて認識させられた。QE2(量的緩和第2弾)はこのまま継続されることを意味している。

●ドルは今後数カ月は上昇へ

 <ワールド・カーレンシー・ウォッチの投資責任者、ショーン・ハイマン氏>

 すべて変わりない。ほとんど変更はないが、ドルは上昇するだろう。いずれは金利を引き上げなければならないが、失業率がもう少し低下するまでは利上げはないとみている。

 米連邦準備理事会(FRB)は長期間、低金利を維持する方針だ。ユーロ圏をめぐるさまざまな問題がユーロを押し下げ、米ドルを対ユーロで押し上げるため、ドルは結局は上昇するだろう。

 ドルは少なくとも向こう数カ月は上昇するが、2011年下期にはドル指数は新たな低水準に向かう見通しだ。

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