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中国貿易統計:識者はこうみる

 [北京 14日 ロイター] 中国の国営テレビによると、1月の中国の輸出は前年比37.7%増、輸入は51%増となった。その結果、貿易収支は65億ドルの黒字となり、黒字幅は前月の131億ドルから縮小した。

 2月14日、中国の国営テレビによると、1月の中国の輸出は前年比37.7%増、輸入は51%増となった。写真は1月、上海の埠頭で撮影(2011年 ロイター/Carlos Barria)

 市場関係者の見方は以下の通り。

●非常に強い、季節要因が影響の可能性も

<国泰君安証券(上海)のアナリスト、WANG HU氏>

 1月の輸出は非常に強かった。輸入も予想を大きく上回った。米経済の回復基調をあらためて裏付けた。

 予想を上回った背景には、季節要因があるかもしれない。このため、今後数カ月は多少鈍化する可能性がある。

●新興国市場の問題が輸出を悪化させる恐れ

<中国招商銀行(深セン)のエコノミスト、XU BIAO氏>

 2010年の中国の輸出は新興国市場の需要のおかげで力強かった。ただ、多くの新興国市場は現在問題を抱えており、これが中国の輸出に悪影響を与える可能性がある。

 中国は2011年の数カ月は、輸入の大きな伸びのために貿易赤字となる可能性がある。

●旧正月の影響で上振れの可能性

<ゴールドマン・サックスのエコノミスト、YU SONG氏とHELEN QIAO氏> 

年初の月次貿易統計は特に大きく変動する傾向があるため、特別に注意して扱う必要がある。

 われわれは、1月の貿易統計は旧正月(春節)の影響で上振れしているとみている。

 輸出業者は旧正月に帰省した後、数週間は本格的に生産を再開しないため、貿易統計への旧正月の影響は3月まで続くことがある。このため、旧正月の影響を受けていない統計が得られるのは、4月に発表される3月統計の後となる。

 とはいえ、1月の統計は、輸出と輸入ともに伸びの勢いが強いことを反映している。

 輸出の伸びの力強さは、中国の主要取引相手の景気改善に支えられ、輸入の伸びの力強さは内需の伸びの強さに支えられている。内需の伸びは高い流動性に支援されている。

●輸入の伸びは驚き、米国の圧力は続く

<コモンウェルス銀行のストラテジスト/エコノミスト、アンディ・ジ氏>

 輸入の伸びは驚きだ。

 貿易黒字縮小の一部は米国と関係がある。米国の対中貿易赤字は昨年12月から縮小している。

 商品価格も、貿易黒字の縮小要因になったとみられる。

 米国はすでに為替報告書を発表しており、しばらくは問題にならないだろうが、米国の圧力は今後も続く。貿易黒字が一度予想を下回っただけでは、状況は変わらないだろう。

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