[北京 15日 ロイター] 中国では旧正月の休暇を控え、政府の取り締まり強化にもかかわらず、偽造紙幣の流通が買い物客らを悩ませている。旧正月は26日から始まり、この時期に家族に新しい衣類や贈り物を買うのが伝統となっている。
中国人民銀行(中央銀行)は先週、14省以上で精巧な偽造紙幣が見つかったと報道されたのを受け、消費者に人民元の偽札に対する注意を呼び掛けていた。
手持ちの50元札が偽造紙幣であることが分かったという女性は「本当に不運だ。どうして偽札を手にしてしまったのか。本物にしか見えなかった」と嘆いた。この女性の周囲でも、偽50元札をつかまされた人は少なくないという。
各メディアの報道によると、偽造紙幣は中国南部で広く流通しており、香港やマカオでも出回っているという。