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米経済は「がけから落ちた」=バフェット氏

 3月9日、米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は、米経済は「がけから落ちた」がいずれ回復に向かうとの認識を示した。写真は昨年10月、カリフォルニア州ロングビーチで撮影(2009年 ロイター/Mario Anzuoni)

 [ニューヨーク 9日 ロイター] 米投資会社バークシャー・ハザウェイBRKa.NBRKb.Nを率いる著名投資家のウォーレン・バフェット氏は9日、米経済は「がけから落ちた」がいずれ回復に向かうとの認識を示した。

 ただ、景気回復により1970年後半よりも深刻なインフレが発生する恐れがあると述べた。CNBCテレビで語った。

 バフェット氏は昨年9月の時点で米経済が崩壊寸前だったと指摘。「世界はほとんど止まった」と述べた。

 銀行については「銀行業務に戻る」よう求めたほか、大半の銀行が今回の景気後退から脱出できるとの見解を示した。ただ、銀行の株主については同様にはいかない可能性があるとした。

 また「破たんする銀行は破たんさせるべき」とし、顧客が預金保険で保護されている預金について心配する必要はないと述べた。

 米経済については経済活動の鈍化や失業率の上昇など「最悪のシナリオに近い」状態に直面しているとし「即座には回復しない」との見方を示した。  

 その一方でバフェット氏は「今から5年後には米経済が良好に機能しているとことを保証する」と述べ、長期には楽観的な見方を維持していることを明らかにした。ただ、景気の回復がインフレを誘発する恐れがあると指摘した。

 民主・共和両党の議員に対して景気回復に向けた努力で一段と協調するよう呼び掛けた。

 金融大手シティグループC.Nについては今後も縮小傾向に向かうとの見通しを示した。ただ預金者は心配するべきではない、と述べた。バークシャーはシティ株を保有していないとしている。

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