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日経平均が大幅反落:識者はこうみる

 [東京 21日 ロイター] 日経平均株価は反落。金融株を中心に幅広い売りが出て一時300円下落。バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)BACの四半期決算で不良債権が拡大したことを受け、金融セクターや経済全般の状況をめぐる懸念が再燃した。

 4月21日、東京株式市場で日経平均株価は反落。写真は昨年9月、都内の株価ボード前で(2009年 ロイター/Yuriko Nakao)

 市場関係者の見方は以下の通り。

 ●8500円程度までの下げはスピード調整の範囲内

 <大和住銀投信投資顧問 チーフストラテジスト 門司総一郎氏>

 米株安を受けて日経平均も下げているが、スピード調整の範囲内で、市場センチメントが弱気にシフトしたということではない。8500円ぐらいまでは下げてもおかしくないが、この水準まで下げたからといって悲観する必要もない。

 ただ、今回の日米株の上昇が企業業績やファンダメンタルズの回復に見合うものであるかどうかは疑問だ。米金融機関の1─3月期決算はそろって改善した半面、会計基準の緩和などで実態を映じていない部分もあるだろう。米国では金融機関の決算発表が一段落し、一般企業の決算発表がピークに向かう一方、国内では今週後半から決算が本格化する。様子見姿勢から、株価の調整は当面続く公算が大きいとみている。

 ●決算本格化で様子見ムード続く

 <SMBCフレンド証券投資情報部部長 中西文行氏>

 きょうの株安は必要なスピード調整ではあるが、投資家の視線が実体経済に向き始めているのは事実であり、市場は企業の投資抑制や金融機関の不良債権に敏感に反応している。これから米国で主要企業の決算が相次ぐことを考えれば、投資家の様子見ムードは続きそうだ。日経平均8250―8500円程度までの調整はあり得る。

 今回の下げで9000円以上が抵抗線になった。海外勢のショートカバーが一巡し、一段の上値を試すには海外からの純投資が必要になる。しかし、その環境はまだ整っていない。

 ●不良債権の増加を懸念、月内の下値8200円程度

 <日興コーディアル証券 シニアストラテジスト 河田剛氏> 

 米金融機関の決算内容という表面上の数字はいいが、不良債権が増加していることが懸念されている。信頼性が高くないメディアがストレステストの見通しに言及したことも不安をあおった。こうした金融セクターへの懸念はしばらく続くのではないか。月内の下値は8200円程度とみている。ゴールデンウィーク明けはストレステストの結果によって8000円割れの可能性もある。

 ●長い調整にならず、夏場にかけて一段高も

 <野村証券金融経済研究所・ストラテジスト 芳賀沼 千里氏>

 日米ともに株価が安値から20─30%程度上昇してきたので、スピード調整は避けられないと思うが、それほど長い調整になるとはみていない。夏場にかけて一段高の局面が到来する可能性が大きいと予想している。

 1つは世界的な景気悪化がそれほど深く長く続くわけではなさそうだとの見方が広がるとみるためだ。企業業績の下方修正が多く出ているが、一方でコスト削減が想定以上に進み、上方修正になるケースも出ている。景気は確かに悪化しているが、企業の想定範囲内での悪化に収まってきたと言えよう。

 また、クレジット市場での発行が増えるなどリスクマネーが動き出している。広い投資家が市場に入ってきているわけではないが、皆が買えばそれは上昇相場の終わりを意味するといえ、今はチャンスととらえるべきだろう。

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