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サウジアラビア、OPEC非加盟国が減産しても追随しない方針

 12月21日、サウジアラビアは石油輸出国機構(OPEC)の非加盟国が原油価格押し上げのために減産したとしても、追随しない方針を示した。リヤドで2012年12月撮影(2014年 ロイター/Fahad Shadeed)

[アブダビ 21日 ロイター] - サウジアラビアは石油輸出国機構(OPEC)の非加盟国が原油価格押し上げのために減産したとしても、追随しない方針を示した。

ヌアイミ石油鉱物資源相は非加盟国について、「減産したいなら歓迎する。われわれは減産しない。サウジアラビアは絶対に減産しない」と述べた。価格に「満足していない」と語り、時期は分からないが価格は上向くとも指摘した。

同相は原油価格が6カ月前の半分の水準まで下落したことについて、投機筋の動きに加え、OPEC非加盟国の非協調的態度が原因になっているとの見方を示した。

サウジが生産の水準を変更せず、市場がいずれ安定するのを待つ姿勢を示したのはこの3日で2度目。サウジ側の断固とした姿勢に、アブダビで行われた会合に集まったアラブ諸国の閣僚も同調した。

クウェートのオメール石油相は、OPECが減産する必要はなく、6月予定の総会を前に緊急会合も開催しないと明らかにし、「減産は必要ない。(非加盟国に)チャンスを与えたが、彼らはそれを望まなかった」と述べた。

OPECと非加盟国との協調の可能性を問われたサウジのヌアイミ石油鉱物資源相は「一番効率的な生産者が生産するのが最善」と答えた。また、OPECの決定が最終的に世界経済を下支えすると指摘し、「現行価格は投資を促進はしないが、世界の経済成長率が押し上げられ、最終的には需要の拡大と供給の伸び鈍化につながる」と述べた。

一方、アラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ・エネルギー相は、世界全体の生産者が来年は生産量を拡大しないよう促した。それが迅速な価格安定につながると述べたが、これ以上の詳細には言及しなかった。

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