for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

4月米非農業部門雇用者数は予想大幅に下回る、米経済の失速示す

[ワシントン 4日 ロイター] 米労働省が4日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比11万5000人増にとどまり、予想の17万人増を大幅に下回った。増加の鈍化は3カ月連続。米経済が勢いを失いつつあることが裏付けられた。

5月4日、米労働省が発表した4月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比11万5000人増にとどまった。予想の17万人増を大幅に下回り、米経済が勢いを失いつつあることが裏付けられた。写真はニューヨークで開催されたジョブフェアの案内。4月撮影(2012年 ロイター/Shannon Stapleton)

失業率は前月の8.2%から8.1%に低下し、3年ぶりの低水準を更新したものの、職探しをあきらめた人の数が増えたことを反映したものだった。予想は8.2%。

テンパス・コンサルティングの外為ストラテジスト、ジョン・ドイル氏は「成長の足取りが重くなっていることを示している」と述べた。

ただ、2月と3月の非農業部門雇用者数の増加数は、前回発表と比べて合計で5万3000人多くなった。これにより、6カ月間の平均増加数は19万7000人となった。これは、4月の非農業部門雇用者数の増加数が予想通りに17万人増加していた場合と並ぶ水準となる。

米国の失業率は、オバマ大統領の就任1年目に10%まで上昇。2011年はおおむね9%近辺で推移した後、今冬にかけて大きく低下した。ただ、依然として過去50年の平均を2%ポイント上回る水準に高止まりしており、米連邦準備理事会(FRB)は労働市場が完全に回復するには少なくともあと数年かかるとの見方を示している。

4キャストのエコノミスト、ショーン・インクレモナ氏は、「現段階でFRBの政策が変わるとは思わない」とし、「雇用の伸びが加速しておらず、減速する公算が大きいことから、FRBは明らかに警戒姿勢を強める」との予想を示した。

ただ、エコノミストの間では、今年の冬は暖冬だったことから企業が雇用を前倒しし、これが春季の雇用増の鈍化につながったとの見方も出ている。JPモルガンのエコノミスト、ロバート・メルマン氏は「経済に何か問題があるのではなく、単に、雇用が前倒しされただけだ」としている。

4月は労働人口が34万2000人減少。前月の16万4000人減を上回って減少した。

民間部門全体の雇用者数は13万人増。前月の16万6000人増から伸びは鈍化し、予想の17万5000人増を下回った。

財生産部門の雇用者数は1万4000人増。このうち、建設部門は2000人減。製造業部門は1万6000人増加したものの、前月の4万1000人増から伸びは鈍化した。

サービス部門は11万6000人増。前月は12万8000人増加していた。輸送・保管業が1万6600人減となったことがサービス部門全体の重しとなったものの、小売業は2万9300人増となり、前月の2万0900人減から増加に転じた。人材派遣業も2万1100人増となり、前月の9400人減から増加に転じた。

平均週間労働時間は前月から横ばいの34.5時間だった。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up