[サンフランシスコ 18日 ロイター] インターネット検索サービス世界最大手の米グーグルGOOG.Oが18日発表した第3・四半期決算は、利益と売上高がともに市場予想を大幅に下回った。
主力のネット広告部門の伸び鈍化や、125億ドルで買収したモトローラ・モビリティの損失が続いていることなどが響いた。
18日の米ナスダック市場で同社株は一時9%超急落、取引が停止された。
同社の決算はこの日の取引終了後に発表が予定されていたが、暫定版が誤って取引時間中に発表された。グーグルは、商業印刷会社のRRドネリーRRD.Oが同社の承認なく暫定版を提出したと明らかにしたが、その後、内容に問題はなかったと確認した。
第3・四半期の純利益は前年同期比20%減の21億8000万ドル。
特別項目を除く1株利益は9.03ドルと、アナリスト予想の10.65ドルを大幅に下回った。
インターネット部門の純売上高は前年比17%増となり、09年以来、同部門として初めて20%を割り込んだ。
パートナーに支払うトラフィック獲得コスト(TAC)を除いた売上高も113億ドルと、市場予想の119億ドルを下回った。
クリック1回当たりの広告料金を示すコスト・パー・クリック(CPC)は4四半期連続で低下。前年同期比で15%、前期比では3%低下した。
B.ライリーのアナリスト、サミート・シナ氏は「中核事業がかなり大幅に減速したもようで、驚きだ」と述べ、「グーグル以外での検索が増えており、(携帯端末の)アプリを通じて検索する人が増えているということだろう」との見方を示した。
*内容を追加して再送します。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」