for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

1月世界製造業PMIは中国と欧州で明暗、米国底堅さ維持

[ロンドン/ニューヨーク 23日 ロイター] -23日発表された世界の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、中国が半年ぶりに分岐点となる50を割り込んだほか、米国は小幅低下したが、ユーロ圏は好調な2014年の滑り出しとなった。

1月23日、世界の製造業PMIは、中国が半年ぶりに分岐点となる50を割り込んだほか、米国は小幅低下したが、ユーロ圏は好調な2014年の滑り出しとなった。写真は暗雲が垂れ込める上海。2011年8月撮影(2014年 ロイター/Carlos Barria)

まちまちの内容となったことは、世界経済の成長が2014年も依然まだら模様であることを示唆しており、とりわけ中国経済はより低い成長率に落ち着くとみられている。

HSBC/マークイットが発表した中国の製造業PMIは49.6と前月の50.5から低下、景況の改善・悪化の節目となる50を半年ぶりに下回った。国内外で内需が弱含んだことが圧迫した。

コメルツ銀行のピーター・ディクソン氏は「データは中国経済がより低い成長軌道へとシフトしているとの見方に整合しており、これはまさに政府が望んでいることだ」と指摘。「警告のシグナルではあるが、現段階では懸念材料ではない」と述べた。

マークイットが発表した1月のユーロ圏PMIは、総合が53.2と前月の52.1から上昇し、2011年半ば以来の水準となった。ロイター調査がまとめた最も楽観的な市場予想も上回った。

製造業PMIは53.9で前月の52.7から上昇。予想レンジの上限も上回り、2年8カ月ぶりの高水準となった。

ただフランスは域内で唯一、改善基調に逆行。総合PMI指数は   48.5と、拡大・縮小の節目を割り込んだ。

INGのマーティン・ファンフリート氏は「ユーロ圏は2014年、順調な出だしとなった。これは勇気付けられる兆候で、今年持続的な回復を遂げるとの期待を高める」と指摘した。

マークイットが発表した1月の米製造業PMIは53.7と、前月の55.0から低下した。昨年下期に米製造業は勢いを増したが、1月は3カ月ぶりの低下となった。

だがマークイットの首席エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、全体の伸び率は引き続き「頼もしいほど力強い」と分析。四半期の生産量が2%程度伸びると、製造業で月間およそ1万人の新規雇用が創出されると指摘した。

全米で雇用が再び健全なペースで伸びれば、米連邦準備理事会(FRB)の緩和縮小継続を後押しする可能性がある。

<新年は欧州と中国で明暗>

ユーロ圏の成長率は依然、米成長率を大きく下回っているが、マークイットはPMIが1月の水準を維持すれば、ユーロ圏の第1・四半期成長率は0.3─0.4%程度になると見込んでいる。

これはロイターが前週実施した調査の市場予想0.2%を上回る。

アイルランド、スペインが今月発行した国債にはおう盛な需要が集まったほか、欧州株は5年半ぶりの高値をつけている。

一方、中国経済は過剰生産能力や債務の積み上がり、住宅価格の大幅上昇などが足かせとなり減速傾向が鮮明だ。当局は新たな成長のエンジンを引き出すため、経済改革を推進する意向を示している。

ロイターが最近、中国南部の製造業拠点を訪れた際、工場の多くは例年より早い旧正月の休暇に入っていた。新規受注の低迷やコストの上昇が背景にあるとみられている。

ウニクレディトのニコラウス・ケイス氏は「PMIデータは、成長の勢いが今年さらに鈍るとのわれわれの見方を裏付ける。GDP伸び率は年内に節目の7%の水準まで緩やかなペースで鈍化すると予想する」と述べた。

中国の2013年GDP伸び率は7.7%と、前年から変わらずだった。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up