for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

ドル全面高、シリア攻撃を懸念した逃避買いで=NY市場

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 28日終盤のニューヨーク外為市場では、西側諸国がシリア攻撃に踏み切る可能性を見据え、安全通貨としてドルが買われ、幅広い通貨に対して急伸した。一部の新興国通貨は過去最安値を付けた。

8月28日、終盤のニューヨーク外為市場では、西側諸国がシリア攻撃に踏み切る可能性を見据え、安全通貨としてドルが買われ、幅広い通貨に対して急伸した。写真は1月、ソウルで撮影(2013年 ロイター/Lee Jae-Won)

前日はシリア情勢への懸念から円とスイスフランが買われていたが、この日は利益確定の売りが出た。

終盤のドル/円は0.7%高の97.74円。日銀の岩田規久男副総裁が講演で、2%の物価安定目標を安定して達成できるまで金融緩和を続けると述べたことで、円は朝方から下落していた。

ドルはスイス・フランに対しては0.5%高の0.9218フラン。ドル指数.DXYは0.4%高の81.514となった。

英国は西側諸国によるシリアへの武力行使への承認を求めており、国連安全保障理事会は28日、協議に入った。ロシアは時期尚早としており、反対するのは確実だ。

ケンブリッジ・マーカンタイル・グループ(トロント)のシニア・マーケット・アナリスト、デービッド・スターキー氏は「ドルの上昇は明らかにシリア情勢に関連している。投資家は、ドルが現時点ではまだ最も安全な通貨だと認識している。市場の勢いを見ても、ドルにはやや上昇余地がありそうだ」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)による資産買い入れ縮小観測で既に下落していた新興国通貨はさらに下値を切り下げ、トルコリラとインドルピーは対ドルで過去最安値を付けた。

シリア情勢に端を発した世界的なリスク回避志向はメキシコペソも圧迫した。メキシコペソは流動性が高く、市場が緊張した際に投資家が売りやすい。

モルガン・スタンレーの欧州FXストラテジーヘッド、イアン・スタナード氏は、98.15円を抜ければドルにとって強気のシグナルになると述べた。他のアナリストらは、ドル/円の下落余地は限られそうで、ドルは96─99円程度のレンジに落ち着く可能性があると述べている。

ユーロ/円は一段と上昇し、終盤は0.3%高の130.34円となった。ユーロ/ドルは0.4%安の1.3338ドル。

シティのアナリストらは、FRBが資産買い入れを縮小すれば世界的に金融環境が引き締まってユーロ圏周辺国の借り入れコストが上がり、緒に就いたばかりのユーロ圏の景気回復に水を差す可能性があると述べた。

リスク回避の動きにより、成長通貨は低迷している。豪ドル/米ドルは0.5%安の0.8938ドル。NZドル/米ドルは横ばいの0.7794ドル。

市場参加者の間ではFRBが9月に資産買い入れの縮小に踏み切るとの見方が大勢だが、最近は弱めの経済指標が続いているため一部には先送りを予想するエコノミストもいる。全米リアルター協会(NAR)が28日発表した7月の住宅販売保留指数は、前月比1.3%低下した。

*情報を追加して再送します。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up