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ECB総裁発言でユーロほぼ全面安、ドルは対円で下落=NY市場

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 23日終盤のニューヨーク外為市場では、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が欧州議会で追加の長期資金供給オペ(LTRO)を実施する用意があると証言したことで、ユーロがほぼ全面安の展開になった。

9月23日、 23日終盤のニューヨーク外為市場では、ECBのドラギ総裁(写真)が欧州議会で追加の長期資金供給オペを実施する用意があると証言したことで、ユーロがほぼ全面安の展開になった。リガで12日撮影(2013年 ロイター/Ints Kalnins)

ドイツ連邦議会(下院)選挙結果を受けた連立協議をめぐる不透明感を背景に朝方からユーロは軟調に推移し、ドラギ総裁の発言で下げ足を速めた。

ドルは対円では下落。米ニューヨーク連銀のダドリー総裁が、連邦準備理事会(FRB)による先週の量的緩和縮小見送りの決定を擁護する発言をしたことが手掛かりになった。

終盤のユーロ/ドルは0.2%安の1.3494ドル。ユーロ/円は0.7%安の133.34円。ドル/円は0.6%安の98.74円。

BKアセットマネジメント(ニューヨーク)のマネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「ユーロ/ドルが1.35ドル台に達したことで、ECBに対して可能な限りハト派的に振る舞うよう求める圧力が非常に強まっている」と指摘した。

その上でシュロスバーグ氏は「ちょうどドイツの製造業輸出が鈍化し始めているという最悪のタイミングで、FRBが緩和縮小を見送ったことによる(ユーロ高という)意図せざる影響がもたらされた。このため欧州の金融当局者は、ユーロ高を抑えるためにできることはすべてやると思う」と話した。

マークイットが23日発表した9月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)は予想よりも高かったものの、ユーロにとってはごくわずかな支援にしかならず、むしろドイツの製造業PMIが予想外に減速したことが圧迫要因となった。

このため24日にドイツ経済研究所が発表する9月の独業況指数に注目が集まりそうだ。

一方で、ドル/円はニューヨーク連銀のダドリー総裁の発言によって、FRBがいつ量的緩和縮小に動くかが引き続き不透明となったことから続落した。

ダドリー総裁は、FRBのバーナンキ議長が6月に提示した量的緩和の縮小に関する時間軸は「なお非常に有効だ」と語るとともに、米議会における政府機関閉鎖回避や連邦債務上限をめぐる協議を前に、財政面の不透明感が極めて大きかったとして緩和縮小見送りの正当性を訴えた。

またダドリー総裁は、バーナンキ議長は9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の縮小を開始するとは言明してはいなかったと主張した。

デイリーFX(ニューヨーク)のクオンティティブ・ストラテジスト、デービッド・ロドリゲス氏は「これはFRB当局者が従来と同じく経済指標次第の政策運営を行っていることを物語る。米国の非農業雇用者数と消費者物価指数(CPI)の両方、もしくはどちらかで大きなサプライズがあれば、ドルも大幅に動くと見込まれる」と説明した。ただ同氏によると、当面はドルが直近の安値を割り込んでいく可能性は小さいという。

*内容を追加して再送します。

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