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来週のドル/円は年初来高値を視野に、米指標堅調ならリスクオン継続へ

[東京 29日 ロイター] -来週の外為市場で、ドル/円は5月22日の年初来高値103.74円を視野に入れる展開になりそうだ。発表が相次ぐ米経済指標で景気回復基調が確認できれば、リスクオンの動きが一段と強まりやすい。株高がドライバーとなり、年初来高値を更新する可能性がある。

11月29日、来週の外為市場で、ドル/円は5月22日の年初来高値103.74円を視野に入れる展開になりそうだ。写真は2月、都内で撮影(2013年 ロイター/Shohei Miyano)

予想レンジはドル/円が101.00─104.00円、ユーロ/ドルが1.3450─1.3750ドル。

今週のドル/円は後半から急速な上昇を続け、29日の東京時間には102.61円まで上昇、5月23日以来の高値をつけた。仲値公示に向けて輸入企業の円売りが流入。これに短期筋の円売りが加わり、相場を押し上げた。

週後半の上値追いを支えたのが日経平均株価.N225の上昇だ。日経平均株価は28日に終値ベースで6年ぶりの高値をつけた。リスクオンの流れが継続する中で、ユーロ/円は29日に2008年10月14日以来の高値となる139円70円まで上昇した。

来週も円売り地合いが続きそうだ。世界的な金融緩和継続期待や国内企業の好業績などを背景に株の先高観は引き続き根強い。

三井住友銀行の岡川聡シニアグローバルマーケッツアナリストは「ドル/円は株が堅調な限り上昇を続け、来週は年初来高値103.74円を狙うだろう」との見方を示した。リスクオンの動きが続けば、年初来高値を更新する可能性もある。

こうしたなか、個人投資家の投資スタイルに変化が出てきている。外為どっとコム総研の神田卓也調査部長によると、今週前半は個人投資家は利食いが優勢だったが、28日にはショートポジションがロスカットの影響で減少する一方、ロングポジションは増加したという。同氏は「一時のように利食い一辺倒ではなく、順回転狙いでロングで入ってきている個人も出始めている」と話していた。

来週は米国で重要指標が相次ぐ。2日に11月ISM製造業景気指数、4日に11月全米雇用報告(ADP)、11月ISM非製造業景気指数、5日に第3・四半期GDP改定値、6日に11月雇用統計 の発表が予定されている。

足元では堅調な数字が目立っており、来週発表の指標でも米景気の回復基調が確認されれば、リスクオンの流れが一段と強まりやすい。

経済指標が強ければ、米テーパリング(緩和縮小)開始による米株安懸念が出る可能性もあるが、市場では「緩和縮小と利上げは別ということが浸透したほか、だいぶ予行演習もさせられたので、それほど落ちないだろう」(国内証券)との見方が増えている。

米株が崩れなければ、リスクオンの円売りがドル/円相場を下支えする可能性が高い。

もっとも、警戒感もないわけではない。ある大手邦銀関係者は「米国のイールドがスティープ化してきている。過去を振り返ると、こういうときは株が持たなくなって落ちるケースも目立つ」と慎重な見方を示していた。

為替マーケットチーム

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