[17日 ロイター] - 自動車レースF1のハースのドライバー、ニキータ・マゼピン(ロシア)は、アゼルバイジャン・グランプリ(GP)であわやクラッシュの場面になったことでチームメートのミック・シューマッハー(ドイツ)が怒りを露わにしたことを受け、「楽に行くと思わないことが重要」と警告した。
6日に行われた同GPで、マゼピンはレース終盤にシューマッハーがオーバーテークしようとした時、それをブロックするように横に移動したことで衝突寸前になるシーンがあり、その際にシューマッハーは無線で「殺す気か」と叫んでいた。
シューマッハーは17日に記者団に対し、チーム代表とチーフレースエンジニアを含めた話し合いでマゼピンから謝罪があったと明かし、「ビデオを見て、謝罪をしてくれた。だから、我々の間に問題はない」と語った。
一方で、マゼピンは「彼がそう感じたのであればということで、謝罪した」とコメント。そして「個人的には、彼は楽に行くと思わないことがとても重要だと思う」と不敵な助言をした。
そして、「もしそう感じたのであれば、それが私のすべきことだと思って謝罪したが、しかし、それは私の特定の行動に関してやったものではない」とブロッキング行為そのものへの謝罪ではないことをほのめかした。
マゼピンは短いF1キャリアの中で、複数のドライバーを怒らせている。先月のスペインGPのフリー走行でマゼピンからブロックされたフェラーリのシャルル・ルクレール(モナコ)は「マゼピンは決して変わらない」と無線でコメントしていた。
また、昨年には、若い女性の胸を触る動画をSNSに投稿して物議を醸した。ハースはマゼピンの父親の経営する会社がタイトルスポンサーとなっている。
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