June 16, 2015 / 4:52 AM / 4 years ago

アングル:MSCI新興国株指数、中国A株採用なら投資家に重大な影響力

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)(MSCI.N)が、ベンチマークとなる新興国株指数.dMIEF00000NUSに中国A株(人民元建て株式)を組み入れると、指数に連動するファンドを保有する世界の投資家に重大な影響が及ぶことが、ロイターのグラフィックデータ分析で示された。

MSCIは先週、アクセスのしやすさなど残る問題が解決された後に中国A株が指数に採用されるとの見通しを示した上で、組み入れの決定は年次定例見直しとは別に行われる可能性があるとした。

5月末時点のデータにると、A株の組み入れが実現すれば、MSCI新興国株指数に占める中国株のウエートは現在の25.3%から43.6%に高まり、他の国の比率は結果的に圧縮される。

他のBRIC諸国を例にみると、インドの比率は7%から5.2%に、ブラジルは7.3%から5.5%に、ロシアは3.9%から3%にそれぞれ低下する。

MSCIチャイナAインターナショナル・インデックスとMSCIチャイナ・オーバーシーズ・インデックスの時価総額を組み合わせたベースでみると、組み入れ後の中国株の合計は1兆5300億ドル程度になり、地域として最大になる。2つの指数はMSCIがA株組み入れを決めた場合に、新興国株指数に実際に追加される銘柄を採用している。

中国A株をこのグローバル指数に組み入れると、巨大なウエートというだけで指数のパフォーマンスに対しても深刻な影響を及ぼす。

中国は既に指数に占めるウエートが最大で、2位の韓国の14.6%のほぼ2倍だ。これにA株が加わると、中国株のウエートは韓国の4倍近くとなり、ランキングがその下の7つの構成国のウエートの合計に相当する割合となる。

昨年6月からことし5月末までの間にMSCI新興国株指数は2.6%下落した。このうち既存の組み入れ中国株は32%上昇し、ブラジル(31%下落)、ロシア(25%下落)、メキシコ(11%下落)、そして韓国(10%下落)を圧倒した。

しかし中国A株となると、他の中国株だけでなく指数採用の22カ国すべてを大幅にアウトパフォームしている。

MSCIチャイナAインターナショナル・インデックス.dMICNAI000NUSは同じ期間に128%上昇した。

その期間にMSCI新興国株指数に組み入れられていたら、中国株の過剰なまでのウエートは、他のマイナス分を補って余りある役割を果たしただろう。

ただ、こうした猛スピードの株価の上昇によってさらなる値上がりの持続性に対する疑念が生じ、警告を発する向きも一部で出ている。

5月に中国企業の経営幹部は保有する自社株の売却ペースを加速させており、国内投資家の旺盛な買い需要から恩恵を受けていた本土の証券ブローカーは今年、赤字に転落する見通しだ。

(Ashley Lau, Christine Chan and Matthew Weber記者)

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below