[サスカトゥーン(サスカチュワン州)12日 ロイター] - カナダのフリーランド外相は12日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る米国との協議について、自身が再び協議に加わる前に事務レベルで一段の作業を行う必要があるとの認識を示した。
カナダの関係筋はこれより先、フリーランド外相が13日にワシントンを再び訪問し、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と追加協議を行うと話していた。
これについてフリーランド氏は記者団に対し、ライトハイザー氏と電話で話した際、自身はカナダにとどまることで合意したと語った。
「生産的な協議を再び行うために、事務レベルで技術的な話し合いをする時間を確保することが最善策との結論に至った」と述べた。
協議が行き詰ったかとの問いに対しては「それは全くない」と応じた。その上で、カナダのNAFTA再交渉での首席交渉官と駐米大使が12日夜にワシントンに戻り、協議を継続すると明らかにした。
トルドー首相は与党・自由党の議員の会合で、悪い合意よりは合意がない方がましとの考えを再び表明。
フリーランド氏はどれだけの時間的猶予があるのか問い詰められると、カナダにとって好ましい合意を結ぶことに主眼を置いていると答えた。