[ローマ 24日 ロイター] - イタリアのナポリにある病院で、医師や看護師を含む従業員94人が、常習的なずる休みの疑いで捜査対象となっている。警察が明らかにした。
問題が発覚したのは、ロレト・マレ病院。管理担当者がホテルのシェフとして働いているところを発見されたほか、勤務中の医師がテニスをしたり買い物に出かけたりしていることも発覚した。さらに二人の保健員が、出勤していない従業員20人分のタイムカードを毎日記録し、出勤を偽装していることも分かった。
警察によると、これまでに55人が自宅謹慎処分を受けている。
イタリアでは昨年、横行する公務員のずる休みへの対策として、勤務をさぼった人物について、解雇処分の是非を決定するまで休職処分にすることを認める法律を施行した。新基準を順守できなかった管理職の人物も、解雇される可能性がある。
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