[アンカラ 16日 ロイター] - トルコを訪れている北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は16日、トルコは「今こそ」フィンランドとスウェーデンのNATO加盟を承認すべきと訴えた。
トルコのチャブシオール外相との共同会見で述べた。
トルコのエルドアン大統領はフィンランドについては承認する考えを示唆する一方で、スウェーデンについては消極的な姿勢を崩していない。スウェーデンの首都ストックホルムのトルコ大使館の前でイスラム教の聖典「コーラン」を燃やすなどのデモが行われたことで、態度を硬化させた。
ストルテンベルグ氏はデモについて「不名誉な行為」と批判し、スウェーデン政府が強い立場を示したことは称賛に値する指摘した。
スウェーデンとフィンランドはトルコが表明した懸念を理解し、政策を実施していると述べ「これが(両国のNATO加盟を)今こそ承認すべきと考える理由だ」と説明した。
チャブシオール氏はフィンランドとスウェーデンの承認申請を個別に検討する方針を改めて表明した。
スウェーデンがトルコの要求に沿ってテロに関する法律を改正したことを認める一方で、法改正を完全に実行すべきと述べた。
ストルテンベルグ氏は7月にリトアニアのビリニュスで開かれるNATO首脳会議でテロとの戦いが重要なテーマになると述べた。同氏はエルドアン氏とも会談した。
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