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ネスレ、コーヒーの持続可能な調達に10億ドル以上投資

[ロンドン 4日 ロイター] - スイスの食品大手ネスレは4日、コーヒーの持続可能な調達に向けた取り組みに2030年までに10億スイスフラン(10億1000万ドル)以上を投資する方針を示した。

気候変動でコーヒー豆の調達リスクが特に高まっているため、投資額を従来計画から2倍以上に拡大した。

コーヒー豆を巡っては、気温上昇、干ばつ、病気により現在の産地の約半分で50年までに生産性が低下する恐れがあるとの研究報告が相次いでいる。特に高品質のアラビカ種の産地で生産性が低下する可能性があるという。

また消費者や政府からは、気候変動対策の一環としてグローバルサプライチェーンの浄化を求める声も強まっている。

同社はすでに25年までに全てのコーヒーを持続可能な形で調達する方針を示しているが、今回、同年までにコーヒーの20%をリジェネラティブ農業(環境再生型農業)で生産する目標を発表した。

具体的には、土壌を保護するため被覆作物を植えるほか、土地の肥沃度を高めるため、有機肥料を使う。生物多様性を保全するため、アグロフォレストリー(森林農業)やインタークロップ(間作)の利用も増やす。

30年までに温室効果ガスの排出を半減させることを目標に掲げている。

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