[21日 ロイター] - 米動画配信大手・ネットフリックスの新規契約者数の伸び鈍化についてアナリストは、他社との競争が激化する中、より魅力的なコンテンツの提供や価格戦略が今後一段と重要になってくると指摘している。
ネットフリックスが20日発表した第1・四半期決算は、新規契約件数が約398万件となり、アナリスト予想(625万件)に届かなかった。
第2・四半期の新規契約者数は100万人を見込んでおり、従来予想の480万人から大幅下方修正した。同社株は21日、7.4%下落した。
ベンチマークのアナリスト、マシュー・ハリガン氏は「ネットフリックスが制作中のコンテンツに魅力を感じていない」と述べ、「21年下期はコンテンツが上期より充実すると期待しているが、20年下期の『ザ・クラウン』や『ブリジャートン家』と比較して特に魅力的だとは思わない」と話す。
ネットフリックスのチェスを題材にしたドラマ「クイーンズ・ギャンビット」や王室を描いたオリジナルドラマ「クラウン」は昨年人気を集め、会員拡大に寄与した。ただ、新型コロナの影響で同社の新作制作は遅れている。
動画配信市場では、「フールー」や「ディズニープラス」、「HBOマックス」、「アマゾンプライム・ビデオ」といったサービスも健闘しており、競争が激化している。
ニーダムのアナリスト、ローラ・マーティン氏は「今後の動画配信戦争を勝ち抜くにはヒットする娯楽コンテンツが必要だが、十分ではないと考えている」と述べた。
※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」