[アムステルダム 14日 ロイター] - オランダ中央銀行は14日、同国経済が従来の想定よりも速いペースで新型コロナウイルスによる落ち込みから回復するとの見通しを示した。ペントアップ(先送り)需要や対外貿易の持ち直しが追い風になると見込む。
中銀は今年の経済成長率が3%、2022年は3.7%になると予想。23年は1.9%への鈍化を見込む。昨年は新型コロナの影響でマイナス3.7%だった。
中銀は昨年終盤に21年、22年ともに成長率が2.9%になると予想していた。
今年の年末までにオランダ経済はコロナ前の水準に戻るとした。
中銀によると、同国経済はコロナ対策の封鎖措置を背景とする短期間のリセッション(景気後退)を経て、第2・四半期にプラス成長に回帰。ここ数週間に封鎖措置は段階的に緩和された一方で、コロナワクチンの普及で感染率が大幅に低下した。
中銀は、政府の大規模な支援策で企業はコロナ危機を乗り越えることができたと評価した上で、次の四半期は支援策の段階的な廃止に取り組むべきだと指摘した。
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