[ユトレヒト(オランダ) 18日 ロイター] - オランダ中部ユトレヒトで18日、男が路面電車内で発砲し、警察によると3人が死亡、5人が負傷した。警察はトルコ人のゴクメン・タニス容疑者(37)を逮捕した。
ある検察当局者は国営通信に対し、犯行動機は家庭内の問題だった可能性があると指摘。容疑者の親族らの話として、容疑者は電車内で身内の女性1人に発砲し、その後救助に入った2人にも発砲したと述べた。
オランダ政府は事態を受け、ユトレヒト市のテロ警戒レベルを最高に引き上げ、学校や空港、モスクなどの警備を強化したが、容疑者逮捕を受け警戒レベルを引き下げた。
オランダのルッテ首相は、3日前にニュージーランドで銃撃事件が発生していることを踏まえ、事態を深刻に受け止めているとした上で「ユトレヒト市の発砲に国民は衝撃を受けている」と語った。
15日にニュージーランド・クライストチャーチのモスクで発生した銃撃事件では50人が死亡した。
トルコのエルドアン大統領は、容疑者の犯行が個人的な動機に基づくものなのか、あるいはテロ行為だったのかを当局が調査していると明らかにした。
*内容を追加しました。
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