[ウェリントン 20日 ロイター] - ニュージーランド政府は20日、北島に今月襲来したサイクロン「ガブリエル」による被害額が最終的に80億ドルを超える可能性があるとし、3億ニュージーランド(NZ)ドル(1億8708万ドル)の緊急復興対策費を計上すると発表した。
ヒプキンス首相は記者会見で「地域社会やインフラの復興に必要な投資は膨大で厳しい決断を迫られることになるだろう」と述べた。
ロバートソン財務相はこの日、政府の負担は2011年のクライストチャーチ地震の際の135億NZドル(84億2000万ドル)と同程度になる可能性があると述べていた。
3億NZドル緊急対策費のうち、2億5000万NZドルが被災地の幹線道路の修復に、5000万NZドルは企業や一次産業従事者の支援に振り向けられる。
ヒプキンス首相は、先週発令した国家非常事態宣言を7日間延長した。
これまでにサイクロンに関連した11人の死亡が確認されたが、今も約2200人が行方不明となっている。
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