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NZ政府、21年度予算を発表 福祉給付を大幅増額

[ウェリントン 20日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)政府は20日、2021年度(22年6月まで)予算を発表した。福祉給付金を大幅増額し、長期的課題への対応に数十億ドルを確保した。また、予想を上回る経済成長率見通しを示した。

 ニュージーランド(NZ)政府は20日、2021年度(22年6月まで)予算を発表した。福祉給付金を大幅増額し、長期的課題への対応に数十億ドルを確保した。また、予想を上回る経済成長率見通しを示した。2017年6月撮影(2021年 ロイター/Thomas White)

福祉給付は週間の支払い額を成人1人当たり最大55NZドル引き上げる。政府は1世代で最も大幅な引き上げだとした。

アーダーン首相は「これまでの不況で格差が拡大している。異なるアプローチを取る」とし、「最も必要としている人々に投資し、貧困を減らすことで景気回復を促し、同時に国内経済を刺激する」と述べた。

ロバートソン財務相は、所得増は人々に尊厳と希望を与えるだけでなく、格差の是正と景気刺激でも効果を発揮すると強調した。

財務省は21年度の財政赤字を151億2700万NZドル(108億4000万米ドル)と予想。12月時点の予想である215億7600万NZドルよりも小幅な赤字だった。財政赤字の対国内総生産(GDP)比率は22年6月に5.3%でピークを付け、25年6月までに0.6%に低下すると見込む。

純債務のGDP比率は23年に48%のピークを付けるとした。12月時点の52.6%を下回った。

GDP成長率は21年が2.9%となり、23年までに4.4%に加速するとの見通しを示した。コロナ禍からの力強い回復が背景にある。

失業率は4.2%に再び低下すると予想した。

ロバートソン財務相は、今回の予算について「景気回復の確実な実現と債務抑制」の間でバランスを取ったと述べた。

格付け会社S&Pグローバルは、予算は予想通りの内容で、NZは大半の先進国よりも早いペースで回復していると指摘。ただ、債務水準が当面高止まりするとの見方も示した。

同社は「回復のペースを踏まえると、政府の信用指標は、現在の格付け水準で、経済や財政に対する一段のショック要因に耐えられる」と表明した。

NZでは、大規模な財政・金融政策と住宅不足を背景に住宅価格が高騰。政府が高騰抑制策を導入している。

財務省は、住宅価格の上昇率が21年6月に17.3%でピークに達し、22年6月までに0.9%に大幅に鈍化すると予想した。

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