[ウェリントン 25日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が25日発表した2022年第4・四半期の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前期比、前年比ともに市場予想を上回り、歴史的高水準を維持した。住宅建設から食品、航空券など幅広く価格が上昇した。
前年比の上昇率は7.2%。第3・四半期と変わらず約30年ぶり高水準付近に高止まりし、市場予想の7.1%を上回った。
前期比では1.4%上昇。第3・四半期の2.2%から伸びが鈍化したものの、市場予想の1.3%上昇を上回った。
NZ準備銀行(中央銀行)は21年10月時点で過去最低の0.25%だった政策金利を4.25%まで引き上げており、インフレ抑制に向けて追加利上げを行う構えを示している。
予想を上回るインフレ統計を受け、NZドルは小幅に上昇。その後は発表前の水準に押し戻されている。
前年比の伸びを押し上げたのは主に住宅建設や家庭の光熱費、食品の価格上昇だった。
統計局の物価担当シニアマネジャー、ニコラ・グローデン氏は「調理済み食品、野菜、肉・鶏肉の価格上昇が食品価格全体の上昇をけん引した」と述べた。
非貿易財のインフレ率は前年比6.6%と、02年6月の統計開始以来最高水準を維持した。
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