[東京 7日 ロイター] - 日本電産の大村隆司執行役員は7日、部品調達を安定確保するため、半導体の集中購買を進める考えを示した。年内にも手段や詳細をまとめる。記者会見で明らかにした。
大村氏は「半導体産業を取り巻く環境はこれまで以上に先が見通しづらい状況になっている」と述べた上で、半導体メーカーとの連携強化や持続可能なサプライチェーン(供給網)の確立が重要との認識を示した。
半導体の集中購買戦略に関しては「半導体は数が多くないと、パートナーも魅力を感じない」とし、「スケールメリットを出すため、まずは社内で整理し標準化して、集中(購買)できる形をつくるべき」と語った。
日本電産は5月16日、半導体を安定調達するために「半導体ソリューションセンター」(神奈川県川崎市)を設立した。半導体メーカーとの連携強化などを進めるほか、半導体の開発や製造委託も手掛けていく。
大村氏は、契約次第では年内にも製造委託を開始できる予定だとも述べた。
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