[東京 25日 ロイター] - 日本電産(6594.T)は25日、2019年3月期の連結業績予想(国際会計基準)を上方修正した。4─6月期が計画を上回ったことなどを反映させた。
売上高予想は前年比7.5%増の1兆6000億円(前回予想1兆5750億円)に、営業利益予想は同16.8%増の1950億円(同1900億円)に、当期利益予想は同12.3%増の1470億円(同1450億円)に、それぞれ引き上げた。
ただ、上方修正後の営業利益予想は依然、トムソン・ロイターが調べたアナリスト21人の予測平均値2045億円を下回っている。
想定為替レートは1ドル=100円、1ユーロ=125円を維持した。
会見した永守重信会長は、中期計画で掲げた2020年度の連結営業利益2兆円、営業利益率15%以上の目標について「オンラインできっちり進んできている」と述べ、達成に自信を示した。
4─6月期の営業利益は前年比20.0%増の466億円、当期利益は同33.0%増の373億円だった。「車載」と「家電・商業・産業用」の営業利益がともに過去最高となり、全体の利益も過去最高を更新した。
永守会長は車載事業について「電動化の波で引き合いがものすごい勢いで増えている」と指摘。「工場の能力増強を相当なピッチでやらないと供給できなくなる段階に来ている」と語った。
4─6月期の売上高は同11.9%増の3837億円だった。
*内容を追加しました。
志田義寧