[東京 24日 ロイター] - 東洋建設の筆頭株主である任天堂創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)」は、6月の定時株主総会で、武沢恭司社長ら3人の再任に反対する方針を発表した。企業価値向上と株主の利益最大化には交代が必要とし、YFOは総会までに独自の取締役構成を公表する予定だとしている。
YFOが再任に反対するのは、武沢社長のほか、薮下貴弘代表取締役、佐藤護取締役。
2022年5月に買収提案して以降、協議を続けてきたが、東洋建設の取締役会は買収提案の検討を行ってこなかったと指摘。「協議の中で、東洋建設事務局から、経営陣が企業価値向上を目指す強い意思を持っていないことを明確に示す説明を繰り返し受けた」とし、体制の変更が必要だとの認識に至ったと説明している。
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