[東京 4日 ロイター] - 日本製鉄は4日、東京製綱株への公開買付け(TOB)を継続するとのコメントを発表した。東京製綱は同日、TOBへの反対意見を表明していた。
東京製綱は、日本製鉄が株主であると同時に主要製品の原料を供給する立場にあり、他の株主の利益と相反する関係にある、などと理由を説明。これに対し日本製鉄は、東京製綱の業績不振や統治体制の機能不全などの経営上の問題に有効な対応策が講じられていない状況での問題提起であって「違和感を禁じ得ない」と指摘した。
業績悪化によって毀損された東京製綱の企業価値を回復・向上させていくことが株主や各ステークホルダーの共同の利益に適うと主張し、東京製綱と利害関係者の理解を得られるよう努めるとしている。
日本製鉄は1月21日、東京製鉄に対し1株1500円でのTOBを実施すると発表。東京製鉄は同月27日、TOBに対する意見表明を留保していた。
*日本製鉄のコメントを追加しました。
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