January 31, 2020 / 7:35 AM / a month ago

海運3社、市況悪化で利益見通し下方修正、新型肺炎で不透明感も

 1月31日、海運大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船 )は、2020年3月期の営業利益見通しを小幅に下方修正した。写真は都内で2009年8月撮影(2020年 ロイター/STRINGER Japan)

[東京 31日 ロイター] - 海運大手3社(日本郵船(9101.T)、商船三井(9104.T)、川崎汽船 (9107.T))は、2020年3月期の営業利益見通しを小幅に下方修正した。ドライバルク市況が悪化していることが背景にある。また、新型コロナウイルスによる肺炎の影響に関して、現状では収益計画に織り込み切れないなど不透明感が残りそうだ。

各社が31日に発表した2020年3月期の営業利益見通しは、日本郵船が370億円(前年比3.3倍、従来予想405億円)、商船三井が250億円(同33.7%減、260億円)、川崎汽船が50億円(前年は247億円の赤字、60億円)となった。

米中対立に関しての影響は残りながらも、持ち直しの方向に向かっているほか、市況が堅調となったことで、油送船も上向いているが、ここにきてドライバルク市況が低迷。ブラジルや豪州の天候不順によって鉄鉱石の積み出しが遅れていることなどを背景に「足元の市況が悪化しているために、第4四半期の市況前提を下げた」(日本郵船・山本昌平常務経営委員)という。

一方、共同で設立したコンテナ船事業の統合会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)の収益が回復したことが業績のプラス要因となっている。ONEでは、需要減少に対応した減便を実施。その効果もあって、通期利益予想を従来の6000万米ドルから8100万米ドルに上方修正した。 ONEは3社の持ち分法適用会社であるため、利益は営業外で会計処理される。それを受けて、3社の経常利益は日本郵船が370億円から400億円(前年は20億円の赤字)に上方修正、商船三井が500億円(前年比29.6%増)、川崎汽船が50億円(前年は489億円の赤字)と期初予想を据え置いた。

一方、新型コロナウイルスによる肺炎の影響については、鉄鉱石輸送などの見通しが不透明で市況を下押す要因になりうるため3社の中から「中国の製鉄所が今後どう稼働するかにかかるが、一部の港では乗組員の交代が禁止されるなど影響が出始め、ネガティブな要因になっている」(商船三井・丸山卓取締役専務執行委員)との声がでている。

その対策としては「新型コロナウイルスの影響は現状では先行きが見通せない。対応は欠便、減便などによってコストを抑えることを考える」(川崎汽船・栗本裕執行役員)という。

3社の2020年3月期の第3四半期累計(4─12月)決算における営業利益は、日本郵船が324億6900万円(前年同期比7.1倍)、商船三井が243億0300万円(同18.1%減)、川崎汽船が216億2700万円(前年は92億7300万円の赤字)だった。

水野文也

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below