[16日 ロイター] - 日産自動車のテネシー州スマーナ工場の技術系労働者は16日、国際機械工・航空宇宙労組(IAM)への加入の是非を問う従業員投票を実施し、62対9の圧倒的な多数で加入を拒否した。全米労働関係委員会(NLRB)が投票結果を発表した。
IAMは投票結果に異議があれば5日以内に申し立てる必要がある。
日産の広報担当者は「今回の結果を尊重する。われわれは未来に向けて共に進むべく従業員と協力することに注力する」と述べた。
AIMは「今後も労働者を支援し、再び適切な時期が来たときに加入できるよう準備する」との声明を発表した。
スマーナ工場の技術系労働者の労組加入を巡っては、数千人の生産ライン労働者が技術系労働者と労働条件を共有しており、生産ライン労働者も投票に加えるべきだとして日産が異議を申し立てた。しかしNLRBは先月、日産の訴えを却下した。
スマーナ工場は1983年に操業を開始。その後1989年と2001年に全米自動車労組(UAW)への加入を巡る従業員投票が実施されたが、いずれも否決され、労組加入の動きが頓挫している。
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