May 17, 2019 / 6:55 AM / 10 days ago

日産、西川社長続投へ JXTG木村相談役が新取締役候補に

[東京 17日 ロイター] - 日産自動車(7201.T)は17日、6月下旬の定時株主総会に諮る新経営体制、取締役候補11人を発表した。過半を占める社外取締役にはJXTGホールディングス(5020.T)相談役の木村康氏らを迎える。

 5月17日、日産自動車は、6月下旬の定時株主総会に諮る取締役候補11人を発表した。西川広人社長兼最高経営責任者(CEO、右)は引き続き取締役とし、経営トップを続ける方針。写真は横浜で3月撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は続投し、筆頭株主の仏ルノー(RENA.PA)からは、既に決まっているジャンドミニク・スナール会長に加え、ティエリー・ボロレCEOも取締役に就く予定。

取締役の人数は現在の8人から3人増える。日産出身の取締役候補は西川氏のほか、16日付で最高執行責任者(COO)に就いた山内康裕氏が選ばれた。元COOの志賀俊之氏は取締役から退任する。

社外取締役は3人から7人に増やし、コーポレート・ガバナンス(企業統治)の機能を強化し外部による監視体制を強める。木村氏のほか、日本ミシュランタイヤ会長のベルナール・デルマス氏、ソニー・インタラクティブエンタテインメントLLC元会長のアンドリュー・ハウス氏、アシュリオン・ジャパン・ホールディングスのゼネラル・カウンセル(アジア地域)、ジェニファー・ロジャース氏が候補として選出された。

経済産業省出身で日本エネルギー経済研究所所長の豊田正和氏、カーレーサーの井原慶子氏は社外取締役を続投する。元みずほ信託銀行副社長で、現在日産の常勤監査役を務めている永井素夫氏も選ばれた。

取締役の候補案は、社外取締役らで構成する「暫定指名・報酬諮問委員会」がまとめ、日産が14、15日に開いた取締役会で決まった。「指名委員会等設置会社」への移行も決議した。いずれも6月下旬の定時株主総会の議案として諮る予定。

暫定指名・報酬諮問委員会の委員長を務める井原氏は、西川社長の続投についてはカルロス・ゴーン前会長の不正の看過、業績不振に対する責任を問う声もあったが、経営安定化などを期待する声もあり、慎重に議論を重ね、最終的に取締役会の「全会一致」で決まったと述べた。

井原氏はまた、ボロレ氏、デルマス氏は「ルノー側の推薦があった」ことも明かした。ルノー側から、ボロレ氏については「アライアンスの強化」のため、デルマス氏は在日フランス商工会議所の理事を務めるなど日本への理解が深いとの説明があったという。

両氏の選出にあたっては「利益相反がないか、日産の自律性が阻害されないか、企業価値の毀損はないか」などを十分検討して問題ないと判断した、と井原氏は説明した。

関係者によると、ボロレ氏の取締役起用にはルノーからの強い要請があった。取締役会副議長への就任が内定しているスナール会長と2人で取締役を務めることで、ルノーの収益拡大やルノーとの経営統合をにらみ、日産の経営に関与する姿勢を強める狙いもありそうだ。

取締役会議長に就く社外取締役として、経団連の前会長、榊原定征氏の起用も検討したが、最終的に見送られた。誰が取締役会議長に就くかは未定。

*内容を追加します。

白木真紀、田実直美

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