[東京 6日 ロイター] - 日産自動車(7201.T)の新車出荷前の安全性などを最終確認する完成検査で新たな不正が見つかったことが6日、分かった。新たな不正は社内の調査で発覚し、同社は対象車両のリコール(回収・無償修理)を検討しているという。複数の関係筋が明らかにした。
日産では昨年以降、無資格者による完成検査や燃費・排ガス検査を巡るデータの書き換えなどの不正が相次いで発覚。社内や社外の弁護士で不正の全容を解明し、今年9月には再発防止策を盛り込んだ最終報告書をまとめて公表したばかりだった。
最終報告書によると、一連の検査不正は2000年代にはすでに始まっており、東京地検特捜部に逮捕されたゴーン前会長が経営トップを務めていた時代から続いていることになる。
白木真紀