December 27, 2017 / 5:25 AM / 24 days ago

インタビュー:来期は円高、為替予約せず「待ち」 米景気減速へ=ニトリ会長

[東京 27日 ロイター] - ニトリホールディングス(9843.T)の似鳥昭雄会長兼CEOは、ロイターとのインタビューで、来期の2019年2月期は、円高傾向が続くなら為替予約を行わない考えを示した。米国の景気が減速局面に入り、来年以降もドル安/円高が進むとみている。

同社は似鳥会長の相場観のもと、大胆なドル買いの為替予約を行うことで知られる。2018年2月期までは1ドル=103円後半で実施済みだが、その先の分はこれまで実施してこなかった。今年のドル/円は、北朝鮮情勢への警戒が強まった9月に107円前半まで円高が進行したものの、「105円に行ったら買おうと思っていたので待った」という。

会長は22日に行った決算会見で、来期のドル/円の予想レンジについて、第1・四半期(18年3─5月期)に107─114円、第2・四半期(6─8月期)に105─113円、第3・四半期(9─11月期)に103─111円、第・4四半期(12─2月期)に101─109円と、徐々に下値を切り下げていくとの見方を示している。

来年ドル安/円高が進むと予想しているのは、米景気に対して弱気なためだ。「景気拡大局面は9年も続いている。もう少し早く後退局面に入るとみていたが、トランプ政権の誕生で政策期待が高まり(景気拡大局面が)長引いてしまった」といい、来年以降は各種指標が悪化する可能性が高いと見込んでいる。

相場を予測する上で大切なのは「自分のものさしをもつこと。指標はたくさんあるが、いくつかの指標だけで決めていく」とし、賃金や失業率など米国の雇用関連指標や、住宅関連指標、インフレ動向などを細かく検討しているという。いまのところ指標が示す米経済に変調の兆しはみえないものの「いつおかしくなってもおかしくはない」とみている。

会長は、円安が予想される場合は早めに為替予約をし、円高傾向であれば予約はいったん見合わせるのが為替戦略の基本だと指摘。自身の見立て通り円高が進んだ場合、「105円に行っても(ドルを)買おうとはならない。もっと(ドル安)円高に行くので」とみて、為替予約は「待ち」の姿勢になるという。2019年は100円を割り込むような円高を予想している。

    同社は直近10年間、相場の流れを見極めながら為替予約をしてきた。来期、為替予約を行わない間は、スポット取引で決済する見通し。「(ドルが)105円に来て、また110円に向かう展開になったら仕方がない。私の負け」としつつも、115円でも収益を上げられる経営体質を目指し、態勢作りを進めていくという。

    インタビューは12月26日に行った。

    杉山健太郎 編集:伊賀大記

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