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三菱自、半導体不足の上期影響は想定超える 通期業績予想は上方修正

[ 27日 ロイター] - 三菱自動車の池谷光司副社長は27日、2021年4─6月期決算会見で、上期の半導体不足による生産への影響は当初の想定から1万3000台増えて9万3000台になるとの見通しを明らかにした。ただ、下期にかけて上期の減産分を取り戻し、従来通り通期では約4万台に抑えたいとした。通期の業績予想と世界販売計画は上方修正した。

 7月27日、三菱自動車の池谷光司副社長は2021年4─6月期決算会見で、上期の半導体不足による生産への影響は当初の想定から1万3000台増えて9万3000台になるとの見通しを明らかにした。写真は三菱自動車のロゴ。ジュネーブのモーターショーで2019年3月撮影(2021年 ロイター/Pierre Albouy)

池谷副社長は、半導体の供給遅延による生産への影響について、上期の想定8万台に対し、4─6月期に約6000台、7─9月期に7000台上振れると説明。ただ、下期に5万3000台挽回し、通期での影響は「ネット4万台で変わらないのではないか」との見方を示した。

<通期業績予想は上方修正>

同社はこの日、22年3月期通期の連結業績予想を上方修正した。純損益は150億円の黒字(前期は3123億円の赤字)の見通し。従来は100億円の黒字を見込んでいた。コスト削減や生産最適化、販売効率化など構造改革の効果を反映した。

営業損益は400億円の黒字(前期は953億円の赤字)と従来予想の300億円の黒字から引き上げた。修正後の会社予想は市場予想(IBESのコンセンサス予想:アナリスト13人の平均値は261億円の黒字)を上回る。売上高予想は前期比42.9%増の2兆0800億円と従来から200億円上積みした。

池谷副社長は構造改革のほか、北米での新型「アウトランダー」の販売も堅調で、「幸先の良いスタートを切れた」としつつ、半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大の影響が懸念され、「追い風と逆風の両方が吹いている」と述べた。

<コロナの販売影響は「まだら模様」>

通期の世界販売計画は96万7000台と従来予想から1万台増やした。欧州や豪州などが想定より上振れる。

一方、主力市場の東南アジア地域は27万3000台と従来から4000台引き下げた。コロナの影響を考慮し、タイで従来から1万4000台減らす一方、インドネシアで9000台、その他で1000台増やした。

同席した矢田部陽一郎副社長は、コロナの影響は「国によってまだら模様」で、「コロナが収束すれば需要は戻る」との見方を示した。

東南アジアの主要都市ではロックダウン(都市封鎖)が実施され、インドネシアやベトナムなどの販売店の多くが一時閉店している。部品供給に関しては「代替生産ができている。生産への影響は出ていない」(長岡宏副社長)としている。

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