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アングル:北朝鮮の核開発、どこまで進んでいるのか
2017年9月4日 / 07:24 / 15日前

アングル:北朝鮮の核開発、どこまで進んでいるのか

 9月3日、北朝鮮は通算6回目で過去最大規模となる核実験に踏み切った。性能を向上させた水爆実験に成功したと主張する同国の核開発はどこまで進んでいるのだろうか。グラフィックスにまとめた。写真は核兵器開発に関して指示を出す金正恩・朝鮮労働党委員長。朝鮮中央通信(KCNA)が同日配信(2017年 ロイター)

[3日 ロイター] - 北朝鮮は3日、通算6回目で過去最大規模となる核実験に踏み切った。性能を向上させた水爆実験に成功したと主張する同国の核開発はどこまで進んでいるのだろうか。グラフィックスにまとめた。

<核開発はどこで行っているのか>

北朝鮮が核開発に着手したのは1950年代とみられ、いまや国際社会が抱える最大の懸案事項となるに至った。

同国はすでに核燃料サイクル技術や、兵器利用可能なプルトニウムや濃縮ウランの生産能力を有している。同国の核開発プログラムで中心的な役割を果たしているとみられるのが、寧辺にある原子炉および再処理施設だ。

<金正恩政権で急増>

金正恩氏が政権の座につくと、ミサイル発射・核実験が頻繁に行われるようになった。3日に行われた6回目の核実験は、昨年9月に行われた時に比べて何倍も強力なものであったとみられている。

ノルウェーの非営利団体、ノルウェー地震観測網(NORSAR)は、今回の爆発の規模を120キロトンだったと推定している。広島と長崎に投下された原爆の威力が15キロトンとされており、いかにすさまじい威力だったのかがうかがえる。

<核実験と通常の地震の違い>

自然の地震と核実験いずれの場合も、擾乱(じょうらん)が気象当局や研究機関によって検知される。だが、それぞれの性質には大きく異なる点がある。

自然の地震波は、地震計に記録される波形に特徴があるため、人工的な地震が発生した際、専門家はすぐにそれを見分けることができる。

自然の地震が発生すると、2つの異なる地震波を伝える。それがP波(第1波)とS波(第2波)だ。P波、S波ともに観測所で地震計に記録される。

 

<水爆開発に成功か>

北朝鮮は、性能を向上させた「巨大な破壊力のある」水素爆弾を開発したと主張している。熱核爆弾とも呼ばれる水素爆弾の破壊力は、数千キロトンにも及ぶ。

昨年9月に北朝鮮が行った核実験は約18キロトンと推定されることから、水爆であれば大幅に威力を向上させたと考えられる。

<ミサイル性能も向上>

北朝鮮の核実験は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載可能な、核弾頭の小型化に向けた過程の一部と考えられる。北朝鮮は1000発をはるかに上回るさまざまな射程のミサイルを保有している。

注:核実験の推定爆発規模の誤差は1.9─5.9キロトンの範囲。

出典:CNS北朝鮮ミサイル発射データベース、戦略国際問題研究所、憂慮する科学者同盟、アトミック・ヘリテージ・ミュージアム、米国家核安全保障局、核脅威イニシアチブ、米科学者連盟、不拡散研究センター、韓国国防省、国際原子力機関(IAEA)、世界原子力協会、ノルウェー地震観測網、中国科学技術大学、ロイター

(Simon Scarr、Weiyi Cai、Wen Foo 翻訳:新倉由久 編集:伊藤典子、下郡美紀)

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