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ノーベル平和賞委員が変更へ、今後は無名個人が受賞の可能性も
2014年10月3日 / 07:43 / 3年後

ノーベル平和賞委員が変更へ、今後は無名個人が受賞の可能性も

[オスロ/ストックホルム 2日 ロイター] - 今年のノーベル賞の発表が6日からスタートする。平和賞には、過去最多の278個人・団体が推薦されている。平和賞を選出する委員会の構成メンバーが来年変更されると見込まれており、今後は、民主主義や人権を推進するほぼ無名の個人が平和賞を受賞する可能性が高くなる。

 10月2日、平和賞を選出する委員会の構成メンバーが来年変更されると見込まれており、今後は、ほぼ無名の個人が平和賞を受賞する可能性が高くなる。写真は平和賞候補の一人、フランシスコ法王。バチカンで1日撮影(2014年 ロイター/Tony Gentile)

今年のノーベル賞は、6日の医学生理学賞を皮切りに、7日に物理学賞、8日に化学賞、10日に平和賞、13日に経済学賞が発表される。文学賞の日程は決まっていない。

平和賞候補には、ローマ法王フランシスコ、国連の潘基文事務総長、米政府による情報収集を告発したエドワード・スノーデン容疑者などの名前が挙がっている。

一方、選考機関であるノルウェー・ノーベル委員会のヤーグラン委員長は、今年の平和賞発表後に委員長ポストの退任を迫られる可能性があり、来年以降の平和賞選出に影響が出るかもしれない。

ノルウェー国会は、ノルウェー・ノーベル委員会の5人を指名するが、2013年の国会議員選挙で保守連合が勝利したことで、2015年以降、委員会の構成メンバーは、保守派が3人、中道左派が2人となる見通し。これまでは、保守派2人、中道左派3人のメンバーで構成されていた。

これにより保守派の意見が平和賞選出に大きく反映されることになる。ヤーグラン氏を委員長とする委員会の選出では、2009年のオバマ米大統領や2012年の欧州連合(EU)など、若干政治色が反映されていたが、今後は、民主主義や人権を推進するさほど知られていない個人が平和賞を受賞する可能性が高まる。

保守派は、ヤーグラン委員長が人権問題も扱う47カ国加盟の欧州評議会の事務総長も務めていることが利益相反になると指摘。委員会メンバーから外れなくとも委員長ポストは退任すべきだ、と主張している。

保守党メンバーで、オスロ大学のJanne Haaland Matlary氏は「委員会と政治家の間に必要な距離をとるべき時がきた」と指摘する。

1990年からノーベル研究所の所長を務めており、米国史が専門分野の教授、ゲイル・ルンデスタッド氏が年内に退任することも、今後の選出に影響を与えるかもしれない。

ルンデスタッド所長は、委員会の全ての会合に出席するが投票する権利はない。同氏は、オバマ米大統領や2007年のゴア元米副大統領、2002年のカーター元米大統領の受賞決定に影響を与えたとみられている。

これまでの全ノーベル賞の約4分の1は米国人や米機関が受賞してきたが、ルンデスタッド所長の退任で、こうした状況も変わるかもしれないとの指摘がある。

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