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ノーベル文学賞グルナ氏「移民に思いやりを」、欧州に政策再考促す

 10月7日、今年のノーベル文学賞を受賞したタンザニアの小説家アブドゥルラザク・グルナ氏(73)がロイターのインタビューに応じ、欧州の移民政策について、有刺鉄線ではなく思いやりを持って移民を迎えるべきだという考えを示した。英国の自宅で撮影(2021年 ロイター/Henry Nicholls)

[カンタベリー(英国) 7日 ロイター] - 今年のノーベル文学賞を受賞したタンザニアの小説家アブドゥルラザク・グルナ氏(73)が7日、ロイターのインタビューに応じ、欧州の移民政策について、有刺鉄線ではなく思いやりを持って移民を迎えるべきだという考えを示した。

現タンザニア領の東アフリカ・ザンジバルに生まれ、1968年にイギリスに留学。87年に出版された最初の小説以降、アイデンティティーに折り合いをつけるアウトサイダーや離散した人々をたびたび描いてきた。

スウェーデン・アカデミーから受賞を伝える連絡を受けた際は、最初は勧誘電話かと思い、受賞の事実にショックを受けるほど驚いたという。

自身の作品については、植民地主義に関する学術研究と一般的な知識の間のギャップを埋めるものだと捉え、「教育ではなく、情報を提供し、関心を持たせ、物事を語り、人々を生き生きとさせることで、フィクションがその役割を果たせる」と語った。

在住する英国について、政府が亡命申請者に「意地の悪い」姿勢を取っているとし、「困難な場所を離れた人たちが豊かな国に来たいと思うことは、英国人にとって驚きのようだ。なぜ驚くのか。より豊かな国に来たいと思わない人はいないだろう。こうした反応には、ある種の意地悪さがある」と述べた。

また、「経済移民という言葉が使われているが、ある種の犯罪や不道徳のように扱われる。なぜだろう」と疑問を投げ掛け、「何百万人ものヨーロッパ人が何世紀にもわたり、まさにそうした理由で故郷を離れ、世界を侵略してきた」と指摘した。

さらに、欧州は「有刺鉄線ではなく、より大きな思いやりをもって、つまりヨーロッパが破壊されるという類の論法ではない形で」移民へのアプローチを再考すべきだと訴えた。

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