[ストックホルム 21日 ロイター] - フィンランドの通信機器大手ノキアが21日発表した第2・四半期決算は営業利益が市場予想を上回った。5G(第5世代通信)設備の需要が好調だった。
同社は世界的な半導体不足が今年下半期から来年上半期にかけて緩和するとの見通しを示した。
好決算を受けて、ノキア株は一時7%値上がりした。
ペッカ・ルンドマルク最高経営責任者(CEO)はインタビューで「半導体業界の全体的な方向性は現時点で明るいが、第2・四半期は引き続き制約があった。より多くの部品が手に入れば受注の伸びが加速していた」との述べた。
サプライチェーンの混乱は、コスト増加、利益率低下、値上げにもつながった。
通期の純売上高見通しは235億─247億ユーロで据え置いた。比較可能な営業利益率見通しも11─13.5%に据え置いた。
第2・四半期の比較可能な営業利益は7億1400万ユーロ(7億2971万ドル)と、前年の6億8200万ユーロから増加した。リフィニティブがまとめた市場予想の6億3652万ユーロを上回った。
ルンドマルク氏によると、ノキアはコスト上昇分を全ての新規契約に転嫁しているが、既存顧客に対しては価格転嫁が難しいという。
純売上高は11%増の58億7000万ユーロで、市場予想の56億ユーロを上回った。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」