[ストックホルム 28日 ロイター] - フィンランドの通信機器大手ノキアが28日発表した第1・四半期決算は予想を上回った。供給制約や部品価格の上昇にもかかわらず、5G(第5世代通信)設備の需要が好調だった。
ペッカ・ルンドマルク最高経営責任者(CEO)はロイターに「価格が上昇しているのは非常に明らかだ。部品、半導体などあらゆる価格が上昇している」とし「どこまで顧客に価格を転嫁できるかを見極めるため、顧客と協議している」と述べた。
米州、欧州、アジアの一部では需要が拡大しているが、インドなどではまだ5Gの本格的な導入が始まっていない。
第1・四半期の比較可能ベースの営業利益は5億8300万ユーロ(6億1300万ドル)。前年同期の5億5100万ユーロから増加し、リフィニティブがまとめた市場予想の5億1300万ユーロを上回った。
純売上高は5%増の53億5000万ユーロ。市場予想の52億6000万ユーロを上回った。
為替変動の影響を除く通期の純売上高見通しは、229億─241億ユーロで据え置いた。
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