[ワシントン 20日 ロイター] - バイデン米政権は20日、ロシア産天然ガスをバルト海経由でドイツに運ぶ油送管「ノルドストリーム2」建設に関与するロシア船籍の船舶と、関連企業2社に対する制裁措置を導入した。
ロイターが入手した国務省の議会委員会宛の報告書によると、制裁が導入されたのは船舶「オスタップ・シェレメタ」と、この船舶を保有するJSCノビリティーのほか、建設会社のコンスタンタ。
バイデン大統領はこれとは別に、ロシアの特定のパイプラインに対する制裁導入を可能にする大統領令に署名した。
ブリンケン国務長官によると、議会で成立した法律の下で、バイデン政権はこれまでに7団体に制裁を課している。
ロシアのプーチン大統領はこの日、ノルドストリーム2はあと15キロを残し、ほぼ完成していると表明。ワシントンに本拠を置く独立調査会社のクリアビュー・エナジー・パートナーズは、同パイプラインは9月3日までに完成するとの見方を示している。
こうした中、制裁措置にかかわらずノルドストリーム2は完成する公算が大きいとの見方が濃厚だ。
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