[28日 ロイター] - 1980年代にパナマで軍事独裁政権を率いたノリエガ元将軍がゲーム内で自分を模したキャラクターを使われたとして製作会社を訴えた裁判で、米ロサンゼルス郡地裁はノリエガ氏の主張を退けた。
元将軍が訴えていたのは米ゲーム会社アクティビジョン・ブリザード。同社の人気シューティングゲーム「コール・オブ・デューティ ブラックオプス2」で許可なく名前を使用された上、誘拐や殺人などに手を染めた凶悪犯として描かれたと主張し、7月に裁判を起こした。
これに対しアクティビジョン側は、キャラクターの使用は表現の自由に基づく権利として保護されていると反論。地裁は同社の訴えを認め、「80年代から90年代初頭にかけてのノリエガ氏の行いを考慮すれば、ゲームにより彼の名声が傷つけられたという証拠を見つけるのは難しいだろう」と述べた。
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